- 今村拓馬
Sign-写真家たちの311-

Sign-写真家たちの311- を新宿コニカミノルタプラザで開催中です。
今回の展示は、東日本大震災の取材を行っている若手写真家6人の写真展となります。
それぞれの思いを込めて被災地に向かい、単に惨状を記録するだけではなく、瓦礫のひとつひとつに隠された生活や命のしるし=Signを求めてシャッターを切り続けました。
出品作家:今村 拓馬、佐藤 慧、渋谷 敦志、関口 寛人、安田菜津紀、山内 浩
会期:11日まで
場所:コニカミノルタプラザ http://www.konicaminolta.jp/plaza/access/index.html
何を言っても私は被災者ではないし、気持ちを想像することは出来ても、当事者ではない。
自分は一体何をやっているのか、この場所に居ても良いのかと苦しさを感じながら、自問自答しながら現地に立ち続けた。
そして、不意にあふれ出そうな感情を忘れることはないだろう。
何度か被災地を往復し感じる東京に戻ったときの違和感。
そうした中で、確実に風化し、忘れ去られようとする数々の事象。
ギャラリートークの時に、出品写真家の關口氏が「この赤ちゃんの結婚式まで出たい。」と言ったように、
私も関わった子どものことは何があろうとも忘れないし、心の片隅にいるし、写真を撮らなくとも、行ったときは顔を出していたい。
願わくば、順当に歩んだであろう人生を図らずも狂わされた、あの子たちが成長し、次の世代に何かを繋ぐまでを私は見続けたい。